カンニング竹山を語る上で欠かせない相方・中島さんのプロフィール！

伝説のコンビ「カンニング」の結成秘話

カンニング竹山さんと相方・中島忠幸さん。多くの人が二人のことを、あの唯一無二の「キレ芸」を生み出した伝説のコンビとして記憶しているでしょう。

二人の出会いは、小学生までさかのぼります。

福岡で小学校の同級生だった竹山さんと中島さんは、別々の道を歩んでいました。

竹山さんは上京後、同じく福岡の同級生だったケン坊田中さんとコンビを組んで、福岡吉本の第1期生として活動していました。

しかし、「福岡で売れても意味がない」という信念から、わずか1年で吉本を辞めて東京に戻ります。

東京に戻った竹山さんは、そこで再び中島さんと運命的な再会を果たします。

当時、お笑いの道で苦戦していた竹山さんと、同じくお笑いを志していた中島さんは、1992年に**「カンニング」**を結成します。

二人は、渡辺プロダクションやサンミュージックなど複数の事務所を渡り歩きながら、なかなか芽が出ない日々を過ごしました。

そんな苦しい時代に、二人の芸風を決定づける出来事が起こります。

当時、借金に苦しんでいた竹山さんが、借金取りから逃れるようにライブ会場に駆けつけ、ネタの中で「なんで俺がこんな目に遭わんといかんのじゃー！」と本気でキレたのです。

これが、後に大ブレイクする**「キレ芸」**の誕生でした。

当時のキレ芸は、客にはなかなか受け入れられませんでした。

しかし、芸人仲間からは「面白い！」と高く評価され、二人はこれを機にお笑いに本気で取り組むことを決意します。

苦しい状況の中で生まれた「キレ芸」は、カンニングの代名詞となり、多くのファンを魅了していくことになります。

二人の原点は、小学生の頃の出会いと、お笑いの道で苦しみながらもがき続けた日々の中にあったのです。

中島さんという存在なくして、今の竹山さんの活躍は語れません。

相方・中島さんがお笑いを辞めた理由

カンニングが「キレ芸」で一躍脚光を浴び、これからという時に、相方の中島さんは突如、お笑い芸人を辞めることを決意します。

その理由は、中島さんの身に降りかかった、あまりにも辛く、厳しい現実でした。

2004年の秋、中島さんは突発性間質性肺炎を患い、入院生活を送っていました。

間質性肺炎は、肺が硬くなり呼吸困難を引き起こす難病です。

入退院を繰り返す中、中島さんは徐々に体調を崩していき、芸人としての活動を続けることが困難になっていきました。

治療に専念するため、中島さんは相方の竹山さんに「もうお笑いを辞める」と告げました。

竹山さんは、中島さんが再びステージに戻ってくることを信じ、コンビ名を「カンニング竹山」として一人で活動を続けます。

しかし、中島さんの病状は回復することなく、2006年12月20日、35歳という若さで帰らぬ人となりました。

竹山さんは、中島さんが亡くなる直前に、病室で最後の別れを告げました。その時の様子を、竹山さんは様々な場所で語っています。

病床の中島さんは、竹山さんに「お前に任せたからな」と、笑いながら最後の言葉をかけたといいます。

中島さんがお笑いを辞めたのは、芸人として挫折したからではありません。

病という、どうすることもできない壁にぶつかったからでした。

中島さんの意思を継いで、竹山さんは一人でも「カンニング竹山」として活動を続けることを決意します。

中島さんが生きた35年間は、決して長くはありませんでしたが、竹山さんと共に夢を追いかけ、かけがえのない時間を過ごしました。

そして、中島さんが残した「お前に任せたからな」という言葉は、今もなお竹山さんの背中を押し続けています。

中島さんと竹山さん、二人の深い絆

カンニング竹山さんと相方の中島忠幸さん。

二人の間には、単なるビジネスパートナーを超えた、かけがえのない友情と深い絆がありました。

その絆は、二人の出会いから、そして中島さんの闘病生活を経て、今もなお続いています。

二人は小学生の同級生で、お互いに同じ道を歩み、お笑いの世界に飛び込みました。

一度は別々の道を歩むことになった二人ですが、東京での再会をきっかけに**「カンニング」**を結成します。

売れない下積み時代も、消費者金融から借金をしては返済に追われるという壮絶な日々も、二人は常に一緒でした。

竹山さんは、中島さんのことを「人生を共にした相方であり、一番の理解者」と語っています。

中島さんが突発性間質性肺炎を患い、芸人としての道を諦めざるを得なくなった時、竹山さんは「一人でもカンニング竹山として活動を続ける」と決意しました。

この決断の裏には、「中島さんの分まで頑張る」という、強い想いがあったのです。

中島さんが闘病生活を送っていた時期、竹山さんは仕事の合間を縫って、何度も病院に足を運びました。

病床の中島さんは、竹山さんに「お前、売れたな」と声をかけ、二人は昔のように笑い合ったといいます。

その時の竹山さんの心境は、言葉では言い表せないものだったでしょう。

中島さんが亡くなった後も、竹山さんは中島さんのことを決して忘れることはありませんでした。

テレビやラジオで中島さんとの思い出を語り、相方への感謝と敬意を伝え続けています。

竹山さんが芸人としてブレイクし、活躍している姿を見て、中島さんはきっと空の上で笑っているはずです。

二人の間にあった深い絆は、竹山さんの活躍を通して、今も多くの人々に語り継がれています。